危険な成分
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2025.2.1
厚労省が風邪薬に含まれている「六つの危険成分」を指定しています。 By谷口医院院長 谷口恭
「コデイン」と「エフェドリン」を覚える+7番,8番
- 「エフェドリン」
- 「コデイン」
- 「ジヒドロコデイン」
- 「ブロムワレリル尿素」
- 「プソイドエフェドリン」
- 「メチルエフェドリン」
- 「クロルフェニラミンマレイン酸塩」
- 「アリルイソプロピルアセチル尿素」
コデインは麻薬の一種で、飲みすぎると依存性が生じてやめられなくなります。また眠気も起こします。
エフェドリンは覚醒剤(類似物質)で、大量に摂取すると覚醒剤と同じような働きをします。当然依存性があります。
「クロルフェニラミンマレイン酸塩」=『ほぼ確実に眠くなる薬』ですからぜひ覚えてください。この薬は鼻水を止めるときに有効なのは事実ですが、それ以上に強烈な眠気がきます。寝る前だけならいいかもしれませんが、翌日にまで持ち越すことがあります。それに、なにもこんな眠くなる薬を使わなくても、眠くならない鼻水の薬があるわけですからこの薬に頼る必要はほとんどありません
「アリルイソプロピルアセチル尿素」=『知らない間に依存症』になり得る薬ですからぜひ覚えてください。アリルイソプロピルアセチル尿素は、風邪薬以外にも、誰もが名前を知っている有名な(頭痛や生理痛に使う)鎮痛薬にも含まれています。おそらく大勢の日本人が一度くらいは内服したことがあると思います。しかし、アリルイソプロピルアセチル尿素は気軽に手をだしていい薬剤ではありません。 薬疹がそれなりの頻度で起こります。特に唇に起こりやすいのが特徴です。また、頻度は下がりますが、血小板減少症が生じることがあります。それに、この薬もそもそも眠気が起こります。そしてコデインやエフェドリンと同様、依存性があります。
風邪の初期には麻黄湯 ただし、発症後すぐに内服しなければならず、2日もたてばほぼ効きません。
初期以外にも漢方薬を:ケースに応じて、葛根湯、麻黄附子細辛湯、桂枝湯、小柴胡湯、麻杏甘石湯などを使います。一部の薬は薬局でも買えますが、選択と内服量の調整が難しいので(オンライン診療も含めて)かかりつけ医に相談するのがいいでしょう
市販のせき止めで蜂蜜に勝るものはありません。唯一、デキストロメトルファンは「蜂蜜と同等」とされていますが、この薬は最近若者の間で乱用が問題になっている依存性の高い薬であることに注意しましょう。